国内の磁石関連企業の健全な発展を目指し、2006年6月13日に永久磁石の製造・販売に関わる7社が参加する任意団体「日本磁友会」が活動を開始しました。
発起人は株式会社マグナの 故 澤渡(さわど)要氏です。
以来、会員企業同士の啓発活動に重点を置いて活動を続けてまいりました。
年２回開催される定期総会においては、ネオジム希土類磁石の発明者として著名な佐川眞人博士にご講演をお願いしたり、磁石や周辺材料についての勉強会を開催したり、あるいは関係者親睦の場を設けたりしております。これらの活動を通じて、企業間の垣根を越えて協力し、あるいは正しい競争関係を維持することを通じて、磁石業界全体の活性化を図っています。
2024年春の総会において姫路電子株式会社 網嶋重昭氏のあとを引き継ぎ、日本磁友会会長に就任いたしました。皆様の御指導、御支援をよろしくお願い申し上げます。
フェライト磁石とネオジム希土類磁石は共に日本人の発明によるもので、磁石はまさに日本発の誇るべき材料です。特に後者は現在世界中に普及してモーターのトルクを強力化するとともに消費電力の低減に貢献し、また発電機を小型高効率化しました。近年の電気自動車の開発と普及にどれほど貢献したかは説明するまでもありません。
磁石は駆動用途だけでなくセンサ用途などでも多くの機械内部に使われ、その使用量は今後ますます伸びていくと予測されます。
磁石業界で働く私達は、今後もさまざまな用途に応じた磁石材料を産業や民生向けに供給し、明るい社会の創造に資することが出来るよう、使命感を持って事業を推進したいと存じます。
2024年5月吉日
